曲作りの視点を変える

KORG Volca Bass
KORG Volca Bass

近頃は、KORG  Volca Bassを使って、ジャコ・パストリアスのベースプレイを自分の楽曲になんとか活かしたいと試行錯誤中です。

電子楽器の機材を使って曲作りをしていると、各々の機材が持つ特有のクセから、パターン化してしまい、行き詰まりを感じることがあるため、今日は制作している楽曲の構造を見直す記事を書きます。

ある本を読んでる時、それはジャマイカのミュージシャンについて書かれていましが、そのミュージシャンが、

「ヴァンプとブリッジ」で作曲しているというのです。

これには

なるほど、そういう手があったか!!

と、目から鱗。

まさにこんな感じ
まさにこんな感じ

これは私も初めて聞いたかなり特殊な作曲法であり、なんの事やらわからないと思いますので、まずは「ヴァンプとは何か?」をご覧ください。

例えば、この動画のように、延々と同じコード運行が続いていくのが、解りやすいヴァンプの例です。

これが一体なんなのか、なんでこんな事をやっているのかと言いますと、例えばバンドでスタジオに入る時があるとしましょう。

ミュージシャンというのは何故か、時間にルーズな人種がとにかく多く、時間通りにスタジオにしっかりメンバーが揃わないことは日常茶飯事です。

そんな時!

役立つのがヴァンプなのです。

メンバーが全員揃うまでヴァンプをやるのは、バンド演奏のひとつの大きな楽しみですらあります。メンバーがヴァンプをできれば、誰かを首を長くして待つ必要もありません。

ヴァンプはとても楽しい遊びなので、遊んでいるうちにメンバーが揃うというわけです。

上の動画の場合は、KEYがBフラットの2−5ヴァンプであり、

誰かが、

「Bフラットで2−5ヴァンプをやろう。」

と言い出せば、上の動画のようなコード進行で、メンバーひとりずつソロを演奏しながら遊んでいくわけです。

つまり、同じコード進行が繰り返しループする中で延々遊ぶのがヴァンプだと思ってください。

続いて「ブリッジとは何か?」をご覧ください。

この動画がわかり易いのですが、ブリッジは2:29からです。(頑張りましたが時間指定できずにすみません。)

あの曲のあの部分がブリッジというわけですね。ブリッジ以外にも、この動画では「ヴァース」「コーラス」という聞きなれない言葉が出てきます。

この動画の方の言葉がわからなくても大丈夫、誰もが知っている名曲を例に用いて動画が進むので、わかり易いです。

「ヴァース」は日本で言うところのAメロ、Bメロであり、「コーラス」が「サビ」です。

グリーンデイという有名なバンドがアメリカにありますが、グリーンデイのビリーが

「どうやって曲を作るのか」

と先生に訊ねた時、先生が

「ヴァース」と「コーラス」と「ブリッジ」を作ってそれを好きに組み合わせればいい。とアドバイスを受けたそうです。

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↑見つけました!この記事です。

Aメロ、Bメロ、サビといった、ポップスの定番作曲法から、ヴァース、コーラス、ブリッジという考え方をすると、私はものすごく視点が変わります。

これだけでも視点が変わるのに、なおかつ、ヴァンプとブリッジで曲を作る人がいるなんて!!

聞いただけで試してみたくなるのは私だけでしょうか。私は早速Volca Bassでやってみます。

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