例えば Eマイナー・ペンタトニックの場合、次の音を使います。
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ルート(E)
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マイナー3度(G)
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4度(A)
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5度(B)
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マイナー7度(D)
さらに「ブルーノート」と呼ばれる♭5(B♭)を加えると、ブルース・ペンタトニックになります。この一音が加わるだけで、一気に「ブルージー」な響きになるのです。
メジャーとマイナーのインターバル
鍵盤で確認すると、Cを基準にした場合、
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メジャー3度は「E」
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マイナー3度は「E♭」
となり、半音の違いが大きなキャラクターの差を生み出します。
慣れてくると「鍵盤の形」で直感的に分かるようになります。
ブルースのコード進行(12小節ブルース)
ブルースは典型的に「ワン・フォー・ファイブ・ワン」の進行を取ります。Eブルースなら次のようになります。
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Ⅰ(ワン)=E7
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Ⅳ(フォー)=A7
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Ⅴ(ファイブ)=B7
この3つのコードだけで、12小節を1周させるのが「12小節ブルース」です。
とてもシンプルですが、これが世界中のブルースやロックの基本になっています。
音楽を旅にたとえると
コード進行を旅にたとえると分かりやすいかもしれません。
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Ⅰ(E)は「自分の家」
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Ⅳ(A)は「ちょっとした国内旅行」
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Ⅴ(B)は「海外旅行のようにドラマチックな体験」
どんなに旅をしても、最後には必ず「家」に帰ってくる。ブルースの進行はそんなイメージでできています。
まとめ
つまり、Eブルースを弾くときには、Eマイナー・ペンタトニック(+ブルーノート)を覚えておくだけで十分に曲として成立します。
キース・リチャーズのように、限られた音だけでセッションを楽しみながらも、世界的に通用する音楽が作れるのです。
シンプルだからこそ奥深い──それがブルースであり、ペンタトニックの魅力なのです。
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